私たちは、2005年の設立以来、多くの皆様の温かいご支援とご期待に支えられ、民間企業、自治体他、様々な組織に対し、人材開発および組織開発プログラムを提供する機会をいただき、2025年に20周年という節目を迎えることができました。心より感謝申し上げます。

創業当時からを振り返ると、私たちがかつて予想した水準を遥かに超えて社会が変化していることを実感します。特に、AIやデジタル技術といった情報技術の進化はかつてないスピードで進展し、人の働き方、組織の構造そのものに大きな影響を与えています。同時に、不確実性は私たちの共通認識となり、もはや誰も未来を正確に予測できない時代となっています。

こうした変化を体感し、改めて私たちは、この変化の時代を乗り越える鍵が「学習と多様性」であると確信しています。

予測が難しい時代においては、過去の成功体験や確立された知識は、時として新しい可能性を阻むこともあります。だからこそ、個人や組織が、これまでの知恵や慣習を一旦保留し、新たな視点を取り入れる「脱学習（学びほぐし）」を実践することがさらに重要となっています。同時に、組織やコミュニティに多様性があること、そしてそれらが社会やコミュニティそのものであるという理解が浸透することで、互いの関わりのプロセスで生じる摩擦や課題が、創造的な学習の機会、つまり「対話による学びあい」に変換され、組織や地域の力、そして個人の成長実感やウェルビーイングにつながるのだと信じています。

私たちは、この20期を単なる通過点ではなく、新たなスタートラインと捉え、ひとや組織そして人的資本経営の観点から、「不確実性が継続する変化の時代を、しなやかで幸福（ウェルビーイング）な未来へとつないでいく」という、ゆるぎない変わらぬ使命のもと、これからも皆様の最良のパートナーとして、自らも学習し変化していきたいと考えています。